新火葬場実施設計の概要をお知らせします。

秩父斎場に替わる新しい火葬場の建設は、秩父地域11万住民の悲願であり、近隣住民にとっては黒煙や臭気から一刻も早く解放されたいという切なる願いが込められた事業ございます。

当組合では新火葬場の設計業務を平成25年度より進めてまいりましたが、この度、詳細図面の作成や工事費積算を行う実施設計が完成し、全ての設計業務が終了しましたので概要を報告いたします。
なお、本事業は昨今の建設費高騰の影響を受け、既に計上している予算と比較し実施設計における積算額が上昇しておりますが、地域住民の積年の思いに応えるべく、補正予算を組み円滑に事業を実施いたします。
今後は、速やかに事業を進め平成28年度中頃の火葬場建物完成、その後、現斎場の解体と駐車場等の整備を行い、平成29年3月頃の全面完成を目指します。

◎実施設計概要

◎完成イメージ図

郷土秩父の里山に抱かれた「里の森」の火葬場 ・秩父の里山と共生し「里の森」に静かに佇む環境と調和した火葬場 ・緑豊かな里山の風景をそのままに、地形を活かした敷地利用計画 ・火葬場の施設特性に配慮し誰もが穏やかに利用できる葬送環境の創出 ・施設特性に応じた細やかな配慮で運営コストを縮減

○遺族、会葬者を優しく迎えるエントランスホール 天井が高く、大開口のカーテンウォールをもつ開放的な空間とする。木方立や左官、石貼りといったアースカラーの仕上げで構成し、優しく落ち着いた雰囲気を演出する。告別ホール側の壁面は、ウォールウォッシャータイプの照明とし、ピクチャーレールの組み合わせにより展示機能を有する。

○告別・収骨室の位置を認識しやすい告別ホール 告別・収骨室側の天井にライン状の照明を配置し、告別・収骨室扉前の床はボーダー状の石貼りとすることで遺族や会葬者の視認性に配慮する。中庭に面するサッシ位置に折り上げ天井を設けて自然光を内部へ導き、明るいホール空間とする。

○最後の別れの場にふさわしい厳粛な雰囲気の告別・収骨室 祭壇背後の壁面を石貼りとし、室の正面性を表現する。 モノトーンを基調とした仕上げで構成することで厳粛な儀式空間を演出する。

○やわらかな自然光が射し込み、落ち着いた雰囲気の待合ホール 細やかなピッチの木ルーバーが連続し、織機のような繊細なデザインの木質空間とする。 中庭やハイサイドライトから、木ルーバー越しにやわらかな自然光が射し込む。

○庭園や里山の風景を望みながら、故人を偲ぶ安らぎの待合室  敷地東側に向けて大きな開口部を設け、庭園や里山の風景を積極的に取り込む。出入り口からサッシへと伸びる天井の木ルーバーは、屋外へ視線を誘導するデザイン。壁や床はアースカラーを用いたシンプルな空間とする。

○木に囲まれた安らぎのこもれびモール（収骨・帰りの通路） 空間を構成する柱、梁、サッシの方立は木とし、木立のような安らぎの移動空間とする。中庭や北側の森に面する壁面は全面サッシとし、自然採光と眺望に配慮 する。

 ◎実施設計図書（抜粋）

◎新火葬場建設事業

以下は、過去に掲載した内容へのリンクとなります。

新火葬場基本設計の概要をお知らせします
新火葬場建築設計プロポーザルの技術提案書を公開します
新火葬場建築設計プロポーザルの審査報告をします
火葬炉設備プロポーザルの審査報告をします
新火葬場建築設計及び火葬炉設備の一般公開ヒアリング開催
新火葬場に関する公募型プロポーザルの実施について
新火葬場建設事業基本計画を策定しました

問い合わせ先
秩父広域市町村圏組合 業務課
新火葬場建設担当
電話0494-23-2489（業務課）