毎年1月26日は,「文化財防火デー」です。
「文化財防火デー」は昭和30年に定められ、令和7年で71回目を迎えます。
受け継がれてきた貴重な文化財を火災から守るため、文化財の周りでは火を使わない、燃えやすい物などは置かないなど、みなさまの火災予防へのご協力をお願いいたします。
文化財防火デーとは
◆世界最古の木造建築物、奈良県法隆寺の火災
昭和24年1月26日の早朝、昭和の大修理(昭和9年から昭和60年)中であった奈良県法隆寺の金堂で発生した火災により、白鳳時代(7世紀末から8世紀初期)に描かれた国宝の十二面壁画が焼損し、社会的に大きな衝撃を与えました。
この事件は国民に強い衝撃を与え,火災など災害による文化財保護の危機を深く憂慮する世論が高まり,翌昭和25年に文化財保護の統括的法律として文化財保護法が制定されました。
◆1月26日は「文化財防火デー」
日本の文化財は、木や紙などの可燃物で造られているものが多く、一度火災になると、大きな被害を受ける危険性が高くなっています。
2019年には、ユネスコの世界文化遺産に登録されているフランスのノートルダム大聖堂及び沖縄県那覇市の首里城跡において大規模な火災が発生し、社会的な注目を集めました。秩父消防本部では、各署所において1月26日を中心に文化財を火災や地震などから守るための消防訓練や防火演習へ参加し、将来に継承すべき貴重な財産である文化財の火災予防を推進しています。